第十一話 「流星雨」
前々から日記などでネタにしていましたが、とうとう1コンテンツとしてレビューすることにしました。
え?なんかおかしいだろって?
知りません。分かりません。小麦粉か何かだ。
というわけで気にせず、レビュー開始しようと思います。
あー、本当はデジカメで画像撮ったりしたのですが、どうもテレビ画面貼るのは著作権的に真っ黒なようなので自粛します。その辺法学部の僕は徹底的に追求するべきなのでしょうが、一応慣習に従うことにします。
まずこのアニメがどんなアニメかと申しますと、それはDVD宣伝の煽り文句が上手く表現しています。
新しい学園生活に期待と不安で胸がいっぱいの渚砂は、
転入初日に誰もが憧れるエトワールの静馬の美しさに 心を奪われ、体が動かなくなってしまう。
そんな渚砂を優しく見つめる静馬は…
乙女だけによる秘密の花園を、ちょっと覗いてみませんか。
…僕はもうこれだけでお腹いっぱいです。これは酷いだろ、って話もありますが実際こんな感じのノリなので困ります。大体心を奪われるのはともかくとして、体が動かなくなるっていうのはどういうことでしょう。僕などは、てっきりエトワール様が吸血鬼か何かだと思った程です。あ、エトワールというのは生徒全員のグラン・スールか何かだ思えばよいと思いますよ。
舞台はアストラエアの丘にある三つの女学校。アストラエアが何処かは僕は知りませんが、とにかく女学校が舞台です。まあ、だからこの時点で百合展開になるのはやむを得ないのかもしれませんね。あとは登場人物の紹介ですが、正直多過ぎて紹介が面倒臭いです。一応軽く説明しておくと、
・蒼井 渚砂
本作の主人公、あるいはヒロイン。登場人物全員が美少女という状況にあって、尚美少女という設定を誇る剛の者。感情の起伏は激しく、落ち込んだり喜んだりを繰り返したりするが、なんだかんだで前に進める強さを秘める。しかし電波だか磁気の問題で、一人で学園を歩くと高確立でエトワール様に襲われてしまう体質。・凉水 玉青
ハム的に真のヒロイン。あ、大丈夫です、本気です。正気じゃないかもしれませんが。
リンク先の通り完璧な美少女でありながら、ガチで同性愛者というキャラクター。その同性愛気質は筋金入りで、転入したての渚砂を「制服のサイズを図るため」と第一話から騙してスリーサイズを計測したという経歴を持つ。ちなみに制服のサイズは、端から大・中・小しかなかった。このエピソードから分かる通り、渚砂ウオッチに余念がない。関係ないですが、美少女って打ち込むの恥ずかしいですね。 ええい、まだだ!まだ終わらんよ!(魂の汗を流しながら
・花園 静馬
本作の大魔王、もしくは主人公。エトワールと呼ばれる、三校全ての生徒の頂点に立つ地位にある超人。
下級生を誘惑しては捨てる(注:確認しておきますが、両方とも女の子デスヨ?)という、男だったら撲殺ものな行為を繰り返す困った人。転入初日から迷子になった渚砂の前で下級生を捨てるという荒技を披露し、その時からことあるごとに渚砂を襲うようになる。
気配を消すわ雲隠れするわで人間離れしているが、更に触るだけで人間を気絶させたり、見るだけで相手を動けなくしたりするので、本気で人間じゃない疑いがある。人外的技能の他にも、ピアノをプロ顔負けの技術で演奏したりするスキルを持つ。こうした技術を駆使し、渚砂を落とそうと日夜暗躍している。・月館 千代
渚砂を「おねぇさま」と呼ぶ。―――これだけで充分ですよね?・六条 深雪
生徒会長。真面目な性格で、エトワール様に唯一口答えできるフォロー役。 が、このアニメに登場している以上普通なわけはなく、この人もまた女の子を愛してしまえる女の子。これも女子校の魔力か…!?尚、渚砂からこの人までは全員聖ミアトル女学院の生徒。冬服がイカすことで有名。
・此花 光莉
聖スピカ女学院きっての美少女。もう美少女だらけでなにが何だか分かりません。
この人もやっぱり女の子を愛してしまえる女の子で、上級生の鳳天音に思いを寄せている。ただ、天音さんは見た目が男性っぽいので、まあ、まだ健常の域にいるかも、だが、惜しい所でアウトっぽい。・鳳 天音
学院で憧れの的のプリンス。女学校の生徒である以上、勿論女性なのだが、乗馬部のエースだったりする為に白馬の王子様にしか見えない。此花光莉とは相思相愛で、(女の子に)レイプされそうになった光莉を颯爽と白馬にまたがって救出したことがある。・南都 夜々
公式サイトでは「女性に対する興味は人一倍強い」と書いてあるが、実際には女の子を愛してしまえる女の子ですらない、女の子しか愛せない女の子。 もう勘弁して下さい。
光莉のルームメイトで、その役得を最大限に利用して光莉と一時的接触を試みる。ただ、光莉が天音に思いを寄せていることを知っているので、自分の気持ちを光莉に打ち明けれない。 いや、何の話だよ。後省略。今回の話に出てくるキャラは大体こんなものなので。とりあえず、全員同性を恋愛対象として認識できる女の子ばかりです。
えーと、キャラ紹介で大分疲れてしまいましたが、いよいよレビュー本編に入ろうと思います。
今回は、サマースクールで渚砂達一行が海にいく話でした。
これまでの話は 渚砂が一人で歩く → エトワール様に襲われる →親睦が深まる。 の無限コンボ状態でしたが、今回エトワール様はサマースクールには忙しくて不参加。今までエトワール様に押され気味だった玉青が、ここぞとばかりに攻勢をかけます。
例えば、バスの中で「毎年色々と面白いことが起きるので、とっても楽しみです。例えば、普段とは違う環境で更に親睦が深まったり」
と渚砂を凝視しながら言ってみたり、「動かないで下さい 渚砂ちゃんの絹のような肌が日に焼けてしまわないように念入りに塗らないといけませんから…」
と、妙な手つきでサンオイルを塗ってみたり。端から見ると凄いピンチに陥っている渚砂ですが、彼女を狙っている人間はもう一人いました。「私も同じビーチパラソルの下、渚砂おねぇさまに塗って差し上げたいのに…」
そう、月館千代もまた渚砂を狙っていたのです。とはいえ彼女は玉青に比べれば控え目で、放っておけば渚砂に声もかけれない小物です。そういうタイプこそ逆上してナイフで突貫するという話もありますが、今回彼女は少し離れたところからビーチボールで遊ぶ渚砂達を眺めるだけでした。その足下に、ビーチボールが転がってくるまでは。
「渚:あ、ビーチボールとってくれる?」
「千:は、はい 」
「渚:千代ちゃんもやるー?」
「千:…!(目を見開いて) は、 はい ……!!」虎穴に入らねば虎児を得ず、と昔から申します。しかし。自ら虎穴に入るのは愚か者のすることだぁー!!
駄目です、渚砂さん。自ら災難を吸引しています。
なんだか自業自得な気もしてきましたが、渚砂の災難は日が沈んでも続きます。
皆様もご存知の通り、夏のイベントと言えば海水浴、スイカ割り、そして夜には肝試しと相場が決まっています。
アストラエア三校もそのご多分に漏れず、肝試しじみたことを行うことになりました。その内容は二人で夜の森を抜け、森の奥にある教会で礼拝を行って戻ってくるというものです。なにせ夜は「普段とは違う環境」、二人で一つのことを成し遂げれば否応が無く「更に親睦が深まる」のは自然の流れです。もちろん、抜け目無い玉青さんがそのチャンスを逃すわけがありません。
「渚:あれ、(ペアを決めるクジを)ひかないの?」
「玉:渚砂ちゃんと、更に親睦を深めたいのは山々なのですが、私には別にやらなければならない大事なことがありますから」……あれ?玉青さんなら、教師を脅してクジを操作するくらいやる筈なのですが。
玉青がクジをひかなかったので、そこは必然というか、渚砂は千代とペアを組むことになりました。勿論千代は大喜びで、
「千:運命の(赤い糸)…!」
と目を輝かせます。さあ、渚砂の貞操がいよいよ危険区域に突入しました。渚砂は無事に森から出てくることが出来るのでしょうか。朝帰りにならなければ良いのですが。早速森に入った渚砂と千代。がっしりと腕を組んで、二人仲良く進みます。本来渚砂は幽霊系が駄目なのですが、可愛い後輩の千代と一緒である以上毅然と構えます。しかし、その行く手に悪魔の影が…!
「驚く渚砂ちゃんは、一体どんな声で鳴くのでしょう 楽しみですわ…!」
鳴くって、アンタ…!
何処かの鬼畜みたいな台詞を呟いて、二人の行く手に潜んでいるのは「大事なことがある」といって消え去った凉水玉青でした。先回りして茂みに隠れた彼女のその手にはこんにゃく… 真夜中にぺたりと顔にくっついたら恐ろしいアイテムベスト10に入る凶器が握られています。あんなものを夜道に歩いている時にぶつけられたら、どんな人間でも悲鳴を上げ、気の弱い人間ならそれ以上の事態に陥ってしまいます。目にハートさえ浮かべた彼女は、しかしその凶器を呵責なく投げ込みました。
幸いにも、渚砂と千代はそれ以上の事態に陥らずに悲鳴をあげるだけで済みました。玉青さんも満足したようで、
「さっすが私のなぎさちゃん! 最高に可愛い悲鳴でしたわ…!」
と録音しながら独白します。しかし腹黒い台詞だ…! 流石の玉青さんといえど、ちゃんと目標の悲鳴を録音できたのだから満足したでしょう。そう視聴者の誰もが思ったであろう瞬間、彼女は信じられない台詞を吐きました。
「さぁ、次ですわよ…!」こいつ(ら)、本物の悪魔だ…!
その後も玉青は妙に凝った小道具を用いて二人を脅かし続けます。しかし渚砂は真剣に驚いているのですが、千代は小物とはいえ立派な恋する
ストーカー乙女。転んでもただでは起きず、「怖いですぅ」
とここぞとばかりに渚砂にしがみつきます。割と美味しいポジションだと思うのですが、それでも脅かすのを止めなかった玉青さんは「一時的接触くらい屁でもないわ!!」と思っているのか、それともそもそも千代をライバルとして認識していないのか、あるいは悲鳴を録音するのに夢中でそれどころでないのか。きも試しが無事に終了すると、玉青さんは一足先に部屋に戻って録音した悲鳴の数々を吟味します。
「この声の震え この戦き 私の渚砂ちゃん…! ああ たまりませんわ…」
台詞だけだと完全に犯罪ですが、絵的には彼女は美少女なので特に問題はないです。感極まった彼女はベッドに寝そべることすら出来なくなったのか、ゴロゴロゴロゴロとベッドの上を回り始めます。これが男だったら僕は即刻テレビの電源を消すでしょうが、絵的に彼女は(rya とにかく、「辛抱たまらん」な状態なのでしょう。
「玉青ちゃん。どうかしたの…?」
そんな玉青さんの奇態を、不思議なものをみるかのように、部屋に戻ってきた渚砂は見つめました。ここで、例えば千代なら動転してベッドから転落するドジっ子ぶりを披露するのでしょうが、そこは玉青さん。
「大事なコレクションがまた一つ増えたので、つい。 ふふふ…」
と、普通に応答しました。渚砂はよく分かってないよう表情で頷きますが、これは普通に退かれてもおかしくない状況ですよね。その辺玉青さんは計算しているのか、それとも計算してないから友達が少ないのか微妙です。
その後一緒に風呂に入らないかと誘う玉青さんを、普通にスルーして渚砂は窓から空を見上げます。その先に見えるのは、瞬く無数の星々。エトワールも何処かでこの空を見ているのだろうか… そう思った渚砂は、今日という一日がなんだか寂しかったことに気付きました。
「寂しい… 会いたい…
会いたい… 笑顔がみたい…!」
そう、結局渚砂はエトワール
様無しでは生きていけない体が大事な人になっていたのです。行きのバスでの憂鬱げな表情とはうって変わった、帰りのバスでの嬉しそうな渚砂。学園にバスが辿り着いた瞬間、走って静馬に会いにいった渚砂。そんな渚砂を見つめて、玉青は寂しそうな表情を浮かべたのでした。
次回予告
「渚ちゃん 驚かないで聞いて下さいね」
「どうしたの、珠緒ちゃん?」
「私 ずっとこの日が来るのを恐れていました」
「え、なんのこと?」
「私…私… とうとう… 渚ちゃんとお別れする日がきてしまったでのす」
「えぇ〜?!」
「運命 それはなんて切ないものなのでしょうか…」
「嘘だよね?! ねぇ、珠緒ちゃん! 」
…流石玉青さん。今回の失敗を教訓に、わざと距離をとる作戦に出たようです。
やべぇぇぇ、アニメって情報量多いですね…! まさか三十分以下のアニメのレビューに数時間かかるとはっ!!書こうと思ってメモしておいた情報半分くらい使ってないし… 驚きです。次回からはちょっと考えないと…。 何か内容に関してイタいとか、止めろとか、そういうコメントがありましたら掲示板とかweb拍手でお願いします。
了。