※この駄文はANUBISをやった人にしかわからないという噂があります。それでもよいですか?

YesNo

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※おや、また読む気ですか? とりあえず事前に断っておきますが、本当に意味不明です。それでも良いのですね?

YesNo

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでハムスターは好きですか?

しつこいわ貴様!きらいですSir,大好きです,Sir!吐き気がするぜ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


崩壊の黎明


 

 

 流転する視界の中、この私、バフラム軍所属アーマン計画指揮者ノウマン大佐は物思いにふけっていた。今、私はアヌビスと共にアーマーンの中にある。父が遺した、この途方も無い玩具は、私に様々なものを見せてくれた。

 ……愛しいディンゴ=イーグリッドがくるまで、今しばらく時間がある。その間に、最後くらい何故自分が此処にいるのかを考えてもいいだろう。ヴァイオラの亡霊は、それ位の時間は稼いでくれるはずだ。

 さて。まずは私自身に、私が単にとち狂った馬鹿でない事を証明しなければならない。

 そう、私とて、最初から終末思想を抱いてたわけではない。私には私の、バフラムの軍人としての正義があり、決して終焉を望んでいたわけではなかった。火星の地球からの解放。それこそが私の悲願であり、軍人としての道を歩んできた理由だった。
  今この私が乗っているアヌビスを奪取したのもその為だ。二年前のあの日、アンティリアを襲撃したのもこの機体と、そしてジェフティを連合軍から回収する為。いくら地球にメタトロンが存在しないとはいえ、この二機の技術が連合軍のLEVに応用されればバフラムは窮地に追い込まれただろう。ただでさえ連合軍の方が遥かに物量では多いのだ。本来、戦争とは数である事は歴史が証明している。

ーーそう、二年前のあの頃の私は真摯にバフラムの、火星の為に戦っていた。

 それが、今はどうだろうか。我ながら自嘲してしまう程の豹変ぶりだ。今の私の頭の中には火星の未来や、理想など一欠片も残ってはいない。あるのはただメタトロンの意志を引き継ぎ、全てを原始へと回帰させようという意志のみ。あの日、ヴァイオラが死に、この機体に搭乗した時から私は変わった。
 ちなみに、勘違いされているかもしれないが私は自身の豹変を理解している。自分で言うのもなんだが、私の脳髄は非常に優れている。そう、そこらの二流の天才とは違うのだ。自らの狂気に気付かぬ程に愚かではない。私は私の理論に従って、恣意的に狂気を選択している。もっとも精神学的にいえば狂気の定義とは己が狂気に気付かない事であるが、この際その事はとるに足らない。
  ともかく、全ての原因はアヌビスにある。それは明らかで、そして、そう、それ程までにアヌビスは素晴らしかった。その力は今まで私が信じてきた価値基準を粉々になるまで粉砕し、今までの私の情熱がいかに矮小で意味をもたないものかを私の肉体と心に刻み付けた。
  あるいは、それは元々私の心の奥にあったものなのかもしれない。友誼や愛の価値を笑い、理想へと続く無限闘争の螺旋の中にこそ価値を見いだす、生物としては壊れた思考。確かにそれは、昔から、恐らくは最初に戦場に立った時から私の中にあった。
  しかし、それをこの様な形に開花させたのは間違いなくアヌビスの力だ。アヌビスの、無敵の力。一撃で何万もの人をも殺せる神の如き力。それはアヌビスという名称の由来となった、古代エジプト神話の犬頭人身の神の使命、即ち死人を断罪するという役割にふさわしい力。
  初めてこの機体で人を殺した時、私は確信した。私の父、つまりリコア・ハーディマンは間違いなくこの力を、息子たるこの私を人類の断罪を執行する死天使とする為に造った事を。

 その時、もはや私は迷う事が無かった。

 この無意味な世界に、破壊を。人が造った、いや、捏造した愛や価値などという概念の虚構に断罪を。そして、それらなしに生きてはいけない全人類に徹底的破壊による意味ある滅びを。それこそが人類が心に抱える無意識の下の理想郷。

 そして同時に前々から抱いていた疑問の答えを、この最終的解決法は私に教えた。

 その疑問とは、メタトロンの意味。何故、メタトロン程の、石油や天然ガスなどの化石燃料どころか核の超エネルギーをも遥かに上回る、完全に滅茶苦茶で強力で原理不明でそして理想的な都合が良過ぎる超々エネルギーが存在するのか。

 ーーー答えは、滅びだ。そう、メタトロンの空間圧縮能力は滅びを導く為に存在したのだ。宇宙開闢以来潜んできた、宇宙の意志。それこそが、メタトロン。そう考えれば全てが合点がいく。ならば、それを軍事転用などという下らない目的で使用する
                                    ノウマン
のは不真面目が過ぎるというものだ。修正しなければならない。この私が、"知る者"が。

 ーーそろそろ、時間が迫っている様だ。
 ヴァイオラの亡霊は、思った程には時間を稼いではくれなかった。しかしそれももはや、些細な事だ。

 こうして私は、私に残された最後の思考の時間を終了した。

 人としての、ノウマン… "知る者"の時間は此処まで。後は、最後の審判の為に備えるのみ。
 私は、半ば壊れたアヌビスを、なんとか機動させアーマンの中枢に接触した。直後始まる、アーマーンとアヌビスの共鳴。アヌビスのリアクターが臨界運動を開始し、アーマーンがそのエネルギーに惹かれて同時に機動する。視界が白く、染まり上がる。

ーーさぁ、これからだ!

「アーマーンよ!」

 操作盤を強く握る。直後改造によって、半ばアヌビスの一部とかした私の体に逆流したエネルギーラインが走る。痺れ付く体。魂が凍り付く様な感覚。その地獄の中、私は叫んだ。

「さぁ、私を、リコアの息子、リドリー・ハーディマンを選べ!私に断罪の力をよこすがいい……!!」

 迸る白の粒子が、アヌビスを包みこむ。あまりのエネルギーに、体が歪み内蔵がねじれていく。脳の血管が、音をたてて膨張していく。更に血液までもが沸騰していく!

 ーーそして。

 今、此処に最強にして最兇のオービタルフレーム、アーマーンアヌビスが誕生した。

 

 

 

「ノウマン!」

 ーー上から、翠と蒼を基調としたオービタルフレームが降りてくる。
たった今究極の力を手中とした歓喜を押さえながら、私は、リドリー=アーマーン=アヌビス=ノウマンは口を開いた。

「… アーマーンは私を選んだ」
 そう。滅びは私を選んだ。
 今のこの世界に必要なのは、滅び。徹底的なまでの断固とした滅び。
 後世の人間は、私を狂気に溺れた悪魔として受け継ぐだろう。
 しかし私が勝ったその時は、そもそも受け継ぐ人間がいなくなっている。

「アーマーンは、アヌビスと融合する事で真価を引き出す」

「見ろ!メタトロンの完全なる結合、全てを終わらせる破壊をーー!!」

 ーーさぁ、では滅びを始めよう。
 今この宇宙を美しく終わらせる為に、人類を絶頂の中に終了させる為に。
 ディンゴ、止めれるものならば止めてみるがいい。  私は、お前が好きだ。
 お前と終焉の黎明を舞えるとは、これ以上の至福もないーー!

 

Zone of the Dawn. Ended.


後書き

ごめんなさい。勢いで書いたおかげで意味不明ですね(ぉ)
ちなみにノウマンのスペルがKnowman じゃなくて、Nohmanなのは知ってます。知ってますが、敢えて現実逃避してしまいました(ぉ)

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